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アニメ監督だけど質問ある? 2カット目

1 :1 ◆hEpdoZ.tHU :2022/12/20(火) 01:36:09.07 ID:IsJ75ROu0.net
おかげさまで2スレ目
現役アニメ監督・演出家の>>1が質問に基本的に全レスします
業界談義から演出論、作画語り等々なんでもどうぞ

・長文レス気味なので耐性ある人向け
・長くなってきたので過去レス全部嫁とかは言わないのでご新規も気軽にどうぞ

373 :1 ◆hEpdoZ.tHU :2023/01/31(火) 02:38:08.61 ID:yVU0kPke0.net

>>370
悪いけど「星屑テレパス」を読んだことも無いし、
まだアニメが放送されてもないので、内容をさっぱり知らんから何も答えようが無いよ。

あとさ、君がちゃんと話が通じる前提で正直ぶっちゃけると
仮に原作読んだとしても、たぶん君が期待してるような回答を俺は出来ないのよ
何でかっていうと、別に僕らって「売れない」ことってそんな怖くないのよ
面白くないアニメになっちゃうとか、クオリティの低いアニメになっちゃうことはすげー怖いんだけど
渾身の面白いものが作れれば、究極それが売れなくても悔いは無いんだよね。
スレやSNSで、視聴率や売り上げ、再生回数みたいな数字でバトルする文化あるけど
あんまり面白くないものがプロモーションがはまって数字出ちゃったりするの、俺は嫌悪感すらあるし…w

あと失敗例として挙げてらっしゃるNEW GAMEもがっこうぐらしもめちゃめちゃ成功作品っすよ
「きららアニメのタブー」って何のことを言いたいの?

続編がないアニメ=売り上げが悪い=失敗 ってのは完全に誤解。

せっかくこのスレに書いてくれたお礼に、
君が今後恥をかかないよう、『アニメが成功したかどうかを見分ける基準』をひとつ教えとくね

「監督が2年後以降に同じスタジオで次回作がある」のは成功作のシグナル。

つまり、「その作品の結果を受けて、次回も同じ監督に依頼することにした」ということなので、
現場的にはクオリティや売り上げ、現場オペレーションいずれの面でも双方が納得できたということになる。
仮に売り上げ面やクオリティ面で失敗作になってしまえば、監督は別の人にオファーされるし
逆に現場側が監督の求めるクオリティに達しなかったり、体制で揉め事があったりすると監督側が別のスタジオに移ってしまう。
なんで2年以降と区切ったかというと、それ以下の期間だと「企画としては同時進行してた可能性が高いから」だね。

「星屑テレパス」については
これ以上語ろうと思ったらちゃんと「星屑テレパス」読まないといけないだろうけど
君のその語り節を聞いた後に自腹で買って読もうとはあんま思えんからなーw
まず俺が読みたくなるように「星屑テレパス」についてプレゼンしてほしいw
別にここがオススメってんじゃなくて、「こんなふうにクソなんですよ~」ってほうでもいいからさ
それで興味湧いたら買って読むわ

798 :1 ◆hEpdoZ.tHU :2023/03/18(土) 19:15:33.80 ID:dvM/lGLa0.net

>>795
監督がアフレコ参加できないのは本当に最終手段なんだけどね

現場がいちばん回ってるタイミングの監督のイベント(出席しなきゃいけない作業・打ち合わせ)と、かかる拘束時間の目安だけど

・CT(編集) 3~6時間
・MK(マーキング) 1~2時間
・AR(アフレコ) 4~6時間
・DB(ダビング) 2~3時間
・コンテ発注打ち 2~3時間
・演打ち(演出発注打ち合わせ) 2~3時間
・色背打ち(色彩・美術打ち合わせ) 1~2時間
・撮影打ち 1~2時間
・オールラッシュ 3~5時間
・バララッシュ 複数回×1時間
・V編 5~6時間

時間の目安は作品にもよるので参考程度にしてくれ

で、それぞれにそれなりに準備が必要なものもあるし、編集や音響などは現場のスタジオに移動しないといけないことも考えると、
1日仕事になってしまうイベントも多い。
これを毎週こなしていかないといけない上に、自分の絵コンテ作業や、各コンテマンのコンテチェック、
さらにはレイアウト監督チェックや各種設定資料のチェックなども空いた時間で進めていく必要がある。
そう考えると1週間なんてあっという間に過ぎ去っていくんよ

基本的には全部出席したいところだけど、
どうしても残り時間の関係で切羽詰まってくると、
一番重要なのは絵コンテチェックとカッティングだけを死守しつつ、
たとえば打ち合わせ系やマーキングなど、各話数の演出さんに任せてもなんとかなるものはお任せしてしまう…といった判断もある。

アフレコ出席できないのはけっこう最終手段に近いんだが…
音響スタジオへの移動自体に時間が掛かるし、アフレコってコロナになってからすごく時間が掛かるようになったので
それをまるごとカットして絵コンテに集中できる時間が確保できるのは大きい。
他に手段のなくなったプロデューサーが最後に切るカードって感じかも。

290 :名も無き被検体774号+:2023/01/21(土) 02:01:16.96 ID:zQJCVdsv0.net

>>285

CGだとスラムダンクの映画は凄かったですよね。井上先生がかなり細かい修正加えてるらしいですが(映画の本にコンテ載ってたけど本当に細かくてビビった)。あのクオリティで上がってくるならCGも良いなと思いつつ、あんな時間かけてられないのも現実なので例外なのかなと思いました。主はスラムダンクCG含めてどうでしたか?

533 :1 :2023/02/15(水) 05:45:10.81 ID:XFbCBDNG0.net

>>527
さすがに個別の企業の採用事情まではわからんからなんとも言えんけど
もともと制作部ってめっちゃ新人が辞める部署なので
少しでも多く人を入れておきたいという事情があって
時期をあまり切らず有望そうな書類が来たら随時審査して入れていくスタンスだったりするんじゃ無いの?

「若者がアニメ業界を志望しなくなってる」実感はそんな無いというか
むしろ「若者がこぞってアニメ業界を志望してた時代」なんてあったか?って感じw

特に制作進行がヤバい仕事だってのは今にはじまった話じゃなくて
昔からそんなに志望者であふれてる職種じゃなかったと思うし。

>>528
たぶん色眼鏡抜きで見たら拍子抜けするくらい普通の出来だと思うよ

>>530
せやね

>>531
そもそも「コマ抜き」自体が、「作画アニメっぽくする」ことから発祥してる特異な文化で
純粋な表現手法としてのメリットがあってやってるわけじゃないと思うんだけどね。

作画アニメのシミュレーションという意味でのコマ落としは当面続くだろうけど
それ自体がCGアニメの可能性を自ら縛ってるという意味ではほんとアホらしいなと思う。

なので作画アニメの再現としてのCGアニメから脱却することができたらそのときにコマ抜きも無くなる気がするが
その土俵にはディズニー含め海外製のハイクオリティCGがすでに君臨してるわけで…。

669 :1 :2023/03/03(金) 15:26:11.86 ID:3sHP3LjJ00303.net

>>665
めちゃくちゃ粒度を粗く言っちゃうと「税金が高くなる」というだけの話ではあるので
今後契約する案件ではそれを理由にますます委員会に対して値上げ圧力はかかるだろうね

ただ委員会としても商売でやってるわけなので、飲める金額ってのはあるだろうし、
むしろ報道の通り、外資系配信サイトとかの業績が頭打ちしたとかの業界事情もあって
アニメ業界への資金流入は現状くらいが限界なのではと俺は思ってる

増えた税金分をスタジオが負担するかクリエイターが負担するかって話にもなってくるんだが
ぶっちゃけ末端のバイトスタッフなんかはちゃんと青色申告してないモグリみたいなやつらも多い業界なので
インボイス登録ありきってのはアニメ業界では無理なんじゃないかと俺は思ってるよ。
「インボイス登録してないスタッフ切ったら、スタッフ半分になっちゃいました」みたいになったらそもそも制作不可能だからね。
当面はある程度スタジオが被らざるを得ないのではないかと予想してるが…。

そもそも10年前までは内税外税問題とかあったんで
それが現代に復活してきた感じだと思うわ

社員化の流れは当然一部ではすでにある
インボイスとか関係無く、有力スタッフ囲い込みの目的であちこちやろうとしてるんだけど…

ただ、制作スケジュールってすごく波があるので、忙しい時期と暇な時期の差が激しいのに
ずっと同じ人数のスタッフを囲い続けるのは経営だけでいえば非効率なんだよね

それに、前にも言った気がするけど、法律上の「正社員」て制度が、あまりにアニメ業界の慣習と合わない部分があって。
出社時間自由、残業自由、成果報酬…みたいなのが当たり前で、有力スタッフほどそれを前提に仕事をしてるので
優秀なスタッフほど社員になると報酬が下がるシステムになってしまう。
なにより、フリーランスだと作品の好みや条件でやる作品を自由に選べるのに
社員になってしまうと、会社に指図されたやりたくもない作品(しかもフリーランスに断られたようなクソ案件ばかり)を嫌々やらされる羽目になる。

これ実は業界の闇の部分なんだけど
社員比率の高いスタジオって、自社生え抜きの社員に対して
外部の業界人との交際を控えるように言ったり、「お前なんか他社に移ったら通用しない」って繰り返したりして洗脳状態にもっていって
社員でいるほうが得なんだと思い込ませるようにしてるのよ…。
だから長いことスタジオで飼い殺しになってる人と喋ると、「フリーになったらそんなにギャラ上がるの?」ってびっくりされることも多い。
なので、一度フリーになって交友関係が増えたら、そっから社員になることを望む人はほとんど居なくて、
むしろそれでも「社員にしてくれ」と望むような人は、フリーランスだと食っていけないような実力不足の人が多いという現実もある。

その一方で、社員でないと任せられない仕事とかも当然あって
たとえば新人の指導とかは、お金の切れ目が縁の切れ目のフリーランスには頼みづらかったりする
あくまで会社と一心同体でやってくれる社員でないと、新入社員は安心して預けられない。
このへんもいろいろエピソードあるんだけどさ。

まあいろいろ言ったけど、社員化ってすっげー難しいのよ。単に金銭や待遇だけの問題じゃないからね。

70 :名も無き被検体774号+:2022/12/30(金) 00:21:41.38 ID:qbTTzVFf0.net

>>63
59です めちゃくちゃ丁寧に答えてくださりありがとうございます

賃金問題とかいろいろ言われますが
半数以上はフリーランスで超実力主義の出来高制ということも
考慮しないと実情は計りづらいんでしょうね
天才だけでは作品は完成しないし難しいところですね

355 :1 ◆hEpdoZ.tHU :2023/01/28(土) 19:11:00.21 ID:qvFZIAUf0.net

>>354
>原作の売り上げ
関係ある場合が多いよ

これを理解するのにも「製作委員会」が重要になってくる
「製作委員会」のメンバーって要するにアニメ本編のオーナーとか株主みたいなもん
で、多くの場合、この製作委員会に原作本の出版社が参加してるんよ

当然、アニメ化すればその効果で原作本の売れ行きも伸びるので
出版社としても、宣伝費がてら製作委員会にお金を入れるモチベーションがある
逆に委員会の幹事側としても、
「おたくは原作が売れれば儲かるんだから、アニメにも出資してくださいよ~」と言いやすいしね。

なので出版社としては原作本の利益込みで算盤をはじいてるので
原作が売れるかどうかってのはめっちゃ大事。

あと若干話が逸れるけど
若年層がターゲットだと、あんまり高額の円盤とかが売れないってこともあるんだけど
原作本はせいぜい1冊数百円なので、動きが良いみたい。
なので作品によってはアニメ化の元を取る柱が出版て設計になってる企画もある。

44 :1 :2022/12/27(火) 19:46:59.04 ID:TXD4KyX80.net

>>40
セリフの聞き取りやすさって当然録音・ダビング時に一番気にしてるところなので
たとえば発音が甘いとか、セリフの最初の音が聞き取りにくいとか、
そういう細かいところまで基本的には神経をとがらせて作業してる
効果音や音楽の音と出が重なっちゃうとセリフが聞き取りにくいとかもありがちなんだけど
ちょっとでも聞きづらいと思ったらダビング時にタイミングをずらしたり
ぶつかってる音のほうを下げたりしてセリフが聞こえるようにかなり細かく配慮してるんよ
なのでそれでもセリフが聞き取りにくいと言われちゃうと
「えっどこどこ、どこの話??」って感じだなー…

演技の付けすぎってのもどういうことだろう
アニメ声優の発声方法ってむしろアンリアルなくらいに聞き取りやすさ重視ではっきりした発音が基本なので、
あれで聞き取れないってことはよほどじゃないとないと思うが…

ちなみに映画作品とかだと、静かな空間で大音量で聞くのが前提なので
セリフの音量がすごく小さくミックスされてることはある
深夜アニメも含め、テレビ番組前提の作品は、
視聴環境があんまりよくなくても大丈夫なような配慮をしつつ録音してるよ。

あとは確かに、アニメってBGMがやたらデカかったりすることはあって
監督や音響監督によってはずーっとBGM鳴らしっぱなしにしがちな人とか居るから、
そういうのがイラっとすることはある。

あとは俺自身が当たったことないけど、作品によっては確かに
本当にプロがミックスしたのかってくらい音量バランス悪い作品も無いこともない
エンドクレジットで「録音」とクレジットされてる人が
各素材のボリュームや左右振り分けを調整する権限を持ってるので
この人と感性が合わないと聞きづらいと感じることがあるのかもね。

こっからは邪推になるけど、>>40はセリフ全部が端から端まで聞き取れてないといけないと思ってるのかもしれないけど
正直聞き取れなくていいセリフってすげー多いのよ
作中の固有名詞や専門用語なんかはいわゆる「フレーバーテキスト」的なもので、聞き取る必要がなかったり
だいたいどんな雰囲気のことを言ってるかわかればそれでよかったりもする

たとえば叫ぶ芝居とか、呪文を詠唱するみたいな内容とかの場合は
聞き取りやすさよりも演技のほうを重視する場合ってのはあるんだけど
それってつまり別に聞き取る必要がないからそういう演技にあえてしてるわけだ。
なので、もっと気楽に見ても大丈夫だと思うぜ

まあそれとは別に、字幕放送作品は良いよね、普通にバリアフリーの観点からも良いと思う
今年なんかのアニメ映画を日本語字幕付きで見たけど、健常者の視点からも存外快適に見れたので
積極的にやっていけばいいと思うんだよな
今はまだ字幕を用意したとしても、売り上げや作品の評価につながらない現状があるけど
いずれは全作品が字幕で視聴する方法が用意されるべきだと思ってる。

>>41

>>42
俺としてはつまんなそうなのはやりたくない
遊技機案件とか、CM案件とかで、ガチガチに作るものが縛られてるやつは
やってても楽しくないのでまず請けないかなー
得てしてギャラは良かったりするんだけどね。

717 :名も無き被検体774号+:2023/03/07(火) 21:54:12.38 ID:yqJSak/l0.net

「ぬるぬる動く」という表現がアニメーターにとって良くない表現というのは本当ですか?
同様に実は制作側からすると嬉しくない言葉とかあったら教えてほしいです

518 :1 :2023/02/13(月) 16:36:20.91 ID:KiDEdbGC0.net

>>517
才能も人望もある人だったからこんな燃え方するとは思ってなかったというのが正直なところ

個人的にはこの後中山さん自身が
ストーリーものでのリベンジを図るのか、自身の強みを生かせるMV系に絞るのか
どちらを選ぶのかは興味ある

510 :1 :2023/02/12(日) 02:58:12.93 ID:oTnewzdd0.net

>>509
アニメ側や原作側がいろいろ細かくオーダーしてるんじゃなくて
アーティストさん側のほうがちゃんと原作読んだりして合わせてくれてる感じだろうね。
まあアニメと曲で世界観がバッチリ合ってるほうが曲の人気にも結果的に繋がるだろうし。

351 :名も無き被検体774号+:2023/01/28(土) 09:15:57.36 ID:Hfm+Y8bz0.net

ウマ娘はガチで稼ぎましたね

424 :1 :2023/02/04(土) 03:29:41.89 ID:aR23owKK0.net

>418
何故なんでしょうねぇ…正直わからん
NHK的には新規企画通りにくい保守的な社風だから、ある程度結果の見えてる続編モノのほうが通しやすいってのはあるんだろうけども。

>>420
今回のあれは投資家向けのアピールとしての「AI技術活用」なので、だいぶ割り引いて聞いた方がいいと思うよ

現状のAI技術はパターンを学習させて「それっぽいもの」を生成してくれるというもので、
これって10年以上前からPhotoshopに搭載されてる「コンテンツに応じた塗りつぶし」とそれほど本質的な差はない

あくまで熟練の技術を持った人間が作業するのを補助する目的のツールなのよ
今回の「犬と少年」についても、下絵や仕上げを結局人間の美術マンがやってるわけだしね。
そういう意味では、神と絵の具からPhotoshopに切り替わったときほどの差は無いが、
しかし、「人間が使う道具としてのAI」には発展や活用の余地があること自体もまた明らかだといえる

でここ大事なのは
NetflixやIGポートは株式を公開している会社なので、
研究に投資するためには成果を発表して投資の妥当性を証明しないといけない立場にあるし
株価の維持や企業イメージ向上のために、大々的にいま流行の「AI生成技術」を謳った動画を出しておくというメリットもある
どうせ株を持ってるのは映像については素人ばかりなので
適当に「AI技術」とか口当たりのいいことを言っておけば、
なんだか最先端の映像を作りそうな気がして、ろくに内容を精査せず株を買ってくれるという寸法よ
そういう理由で作られたのが「犬と少年」だと思うよ。
クレジットの『AI+人間』表記も話題性を狙った素人だましの表記なので本気にする必要は無い。

AIの学習データの権利関係の透明性については今後議論になっていくかもしれないが
個人的な意見としては、もうネット上にある画像自体の独占利用権てもの自体が守りようが無いと思うんだよね

たとえば今でも、「俺の建てた家が、他人の撮った風景写真に写り込んでる! 著作権違反だ!」という話は通用しないのよ
往来にそびえ立ってるものは、そこにある以上見られたり撮られたりすることは許容してくださいね、という運用になってる
それと同じように、もはやネット上で自由に参照できるようになってしまった画像やデータは
学習されてしまうこと自体は制限できないのではないか、というのが俺の考え。
(人間が鑑賞できてしまうのを制限できないのと同等)

技術が廃れていくという点については
アニメ業界でいえばセル画に絵の具で描いていた技術は実際廃れてしまったように、そういう技術革新があることはやむを得ない部分もある
どのみち現状のAI生成技術ってのは、人間のオペレーターがつきっきりで使う前提のものなので
AIが一から勝手に全部作ってくれる…などという魔法の道具ではない。
なので詳しい人ほど驚いてない部分かもしれない。

アニメーターにきちんと金払えの点については、それは今回の話とは関係ないでしょで終わり
背景美術とアニメーターの領分の区別がついてない人の抗議は的外れなだけでありがた迷惑
F1レーサーに「タクシーの運転手の給料上げろ!」って抗議してるのと一緒

380 :名も無き被検体774号+:2023/01/31(火) 12:30:11.58 ID:5X/CyLZ4H.net

一日見ないだけで香ばしくなってる、いいスレだなあ

456 :名も無き被検体774号+:2023/02/08(水) 08:30:09.06 ID:ELAQflci0.net

>>454

>「早く、安く、安定して作らせる」
確かに商業でやる以上ビジネスなので、クオリティを追求したい造り手と制作部ではそりゃぶつかりますよね(汗)。できる進行‾アニPなんかは、どのレベルだと満足して貰えるのか見極めが上手だったりするのでしょうか?
(話題の梅原Pなんかはそういう点やモチベーターとして優秀だったり?)

>評論は「作品を面白く見る為にはどういう見方をすれば良いか」が含まれる。
これって仮に作品テーマが「青春」だとして、「その作品で目指したい面白さの方向性」のコンセプト(いわば根幹をなす軸)、コンセプト実現のためにどんな手法が用いられているかを紐解く必要がある感じでしょうか?

794 :名も無き被検体774号+:2023/03/18(土) 02:26:57.10 ID:UNPNoIo70.net

視線や瞳を微動させる感情表現がありますが、ああいうのって描く側は大変なのでしょうか?

この前書いた『新潟国際アニメーション映画祭』で押井守氏が審査員をやるにあたって、アニメと批評についていくつかのインタビューで話していたのでよければ。私は記事を見て「これ主が言ってたのと似てるかも」となったのと同時に、やはりアニメには批評が不足しているのだなと改めて感じました。

幾つかあるうちの一つをあげておきます。
https://wired.jp/article/mamoru-oshii-interview/

648 :1 :2023/02/28(火) 21:55:01.53 ID:BCNXyQXY0.net

>>643
リテイクって実は仕事の流れがパターン化ができなくて、その内容に応じて臨機応変に対応しなきゃならないので
新人の制作進行が躓くポイントなんだけど…

作業漏れや、納品仕様エラーみたいな明らかな作業不備の場合は
この内容では受け入れ拒否ということで、無償で動仕を担当した現場に修正や再作業を依頼できる

ただし、仕様上はOKでも、作業者の技量不足によるクオリティ未達の場合は
何度修正させたところで上手く行くわけないので、
動画・仕上げそれぞれの責任者である「動画検査」「仕上げ検査」の人が修正に当たる場合が多い

ただしほぼイチから作業し直しとなると、他の作業が出来なくなるので
すでにある素材を破棄して、別の技量の高い担当者やスタジオに再度一から作業をし直して貰う「撒き直し」という奥の手もある。
一度作った素材が無駄になるし、お金もあらためてかかってしまうのであまり良い手法ではないんだけど…
ただ迷ってるうちに納品日が迫ってくるので、埒があかない場合は、躊躇無く「撒き直し」を選ぶこともあるね

動画検査、仕上げ検査の人は1話あたり○万円ていうギャラが決まってるんだけど
この動仕エラーによる再作業や修正作業の場合は、そのギャラに加えて1枚あたり○円ていう単価が決まっていて
それを追加で貰えることが多いんじゃないかな。

中西和也監督、そんなに有名かっていうとそんなことないと思う
近年ずーっとネクサスでやってるから、ネクサス関係者じゃないとわかんないパターンじゃないかな
俺はネクサスに知り合いいないから業界で名前聞いたことは無い

704 :名も無き被検体774号+:2023/03/06(月) 12:56:25.22 ID:XV9KeBnla.net

進撃の巨人がwitからMAPPAになった件の裏事情の情報ない?
あれは業界ではどう解釈されてるの?

215 :1 ◆hEpdoZ.tHU :2023/01/14(土) 13:39:03.23 ID:jOeWfiPr0.net

>>211
面倒な返答で申し訳ないけどちゃんと言いたいことを言わせてもらうと

アニメをどう演出するか考えるとき、その時々でよりベストなものを選択肢の中から選んでるだけなので
なにか自分で「拘ってる」「作家性がある」みたいな意識は無い
あくまで一番良いと思ってる形に作るしか無いんだから
ただ、その「良い」の基準は究極自分の中にしか無いものなので
俺自身が「良い」と思ってるものを選び続けることで、一定の個性や法則性が自覚無く生まれていることはあるかもしれない。

その上で、アニメ作りのうえで選択をしなくてはいけない要素って本当に無数にある
構成を組んでる時点の原作からの切り出し範囲から、最終納品時のテロップ入れのタイミングにいたるまで
判断しなくてはならないことが次々と無限に襲いかかってくる
たとえばあるカットのカメラワークひとつを考えるとして、
画角の広さ(レンズの焦点距離)、カメラと被写体の距離感、カメラが動くタイミングと速度、動き出しの頭と尻にどれくらいのイーズをつけるかといった要素があるし
それを前後カットの条件や素材構成の条件と組み合わせて、今回このカットではこの形がベストであろうというものをチョイスしていく
どれも唯一解というのはなくて、演出家が変われば答えも違うことだけど
全て「俺が監督や演出をする限りはこれがベストだ」と思うのを選んでるだけ
それを拘りと言ってしまえば拘りになるのかもしれんが、拘りなんか無いとも言える

「作品のジャンルを問わず」通底する拘りなんてものはありえない
子供向けコメディ作品と大人向けシリアス作品で同じ演出になることなんて無いように
判断の材料につねにその作品の「ジャンル」や「視聴者層」っていうパラメーターがあるからだ
(むしろ自分のカラーをムリに出そうとして、作品の狙いと合わないのに同じことを繰り返す演出家って、作品に対して失礼だよね)

こういう「ジャンル問わず~」みたいな質問って、
俺としても答えてあげたいんだけど、やってること、絡んでる要素が無限にあるし、
臨機応変にやってるとしか言いようが無いんだよね
むしろ「こういうシーンだったらどういう所に拘りますか?」
「この作品のこのシーンは自分だったらどう演出しますか?」みたいな
より具体的な聞かれ方のほうがまだ答えやすいかもしれん

>この作品が今の自分の目指す方向に影響を与えた
これまで見てきた作品すべてが血肉となって今の俺のスタイルがあると思ってるので
別にターニングポイントになる作品と出会ったとかは無いなぁ
それを強いて挙げるとすると、もはやアニメ業界を目指すきっかけまで遡るんだけど、ナルト133話かな。
あれを見てアニメを自分で作ろうと思った

>>213
ここは一応匿名だから、ある程度本音が書けるけど
俺も名前出してるインタビューとかではきれい事しか言えんのよね

あとこっちが言いたいことと客が聞きたいことって別なのよ
スラムダンク劇場のサイトの技術屋インタビューで、
「原作読んだこと無かったですけどクロスシミュレーション頑張りました」みたいな内容が原作ファンから叩かれてたけど
自分の頑張ったところの技術的な話が本当はしたくても、
一般消費者には伝わらず、心底どうでもいい原作がどうとかキャラがどうとかって話を聞きたがる
なので普段みんな配慮して「魅力的な原作と素敵なキャストで~」とか言うしかなくなるわけさ

RPG不動産は1話しか見てないけどシリアス展開になるんか
シリアス自体はいいと思うけどうまくお客さんを連れて行く演出が重要なんよな
逆に「群れなせシートン学園」はほんまそこも上手かった…

180 :1 ◆hEpdoZ.tHU :2023/01/10(火) 20:14:30.48 ID:sfI96hEC0.net

ちなみにこういうお色気系が「強いコンテンツ」かといわれるとこれが全然違ってて
むしろ海外での売りにくさと、素人同人コンテンツの狭間にあって、かなりの逆境状態だと思う。
どちらかというとギリギリのところで踏みとどまってるような状況で
規制解除版をAT-Xや配信で購入してもらうことでなんとか国内売り上げをたてて保たせてるといっていい
ある意味、ちゃんと日本人相手に商売している貴重な作品と言えるんじゃないだろうかw

不徳のギルド面白かったよね。
お色気アニメでもちゃんとあれくらい面白く出来るってことだし
面白ければちゃんと人気出るんだって勇気貰えたわ。トキシッコ可愛い。

708 :1 :2023/03/06(月) 13:40:21.76 ID:aytNfSAH0.net

>>707
実際に担当者間でどういう話があったかまで知ってるわけじゃないけど…

ただし、講談社側のビジネス都合だけで言えば、
小出しでもいいから早く出したいという気持ちは当然あると思う
あくまで連続モノなので、時間が経てば経つほど客の熱が冷めていくのは当然ある
講談社だけでなく、委員会としては一刻も早く放送してくれと祈る気持ちがあるのは当然

とはいえ急かして中途半端なものを出してしまうわけにはいかないという思いは共有されてた
MAPPA版の演出やってる知り合いとかに聞いてる限りでは、客観的に見ればしっかりスケジュールを確保した上で制作はしてたと思う

少なくとも制作会社変更の最大の理由はスケジュールではない気がするね
もちろんWit=荒木さんが断ったときに、スケジュール埋まってるというのを理由のひとつにしたのかもしれないけど
それでもちょっと待ってくれれば荒木さんがやると言えば、そこに任せたのではないかと思う。

むしろ驚くべきことに
業界内ではすでに神様扱いされてる荒木さんの名前が、世間で語られるときはほとんど出てこず
進撃についても「荒木さんの作品」ではなく「WITの作品」って思われてるじゃん

邪推だけど、この現状を見た荒木さんにとっては、
いまさら原作モノをだらだら続けてもしょうがないと思ってしまったんだろうな。功名心すごい人だし。
だから改めてきちんと荒木の作品を作りたかったってのが、カバネリやバブルなんじゃないかと思う。
俺なんかより遙かに凄い監督だけど、同業として気持ちがわかる部分。

511 :名も無き被検体774号+:2023/02/12(日) 22:46:43.24 ID:Kw5aSMq60.net

>>508
確かに放送倫理と番組向上が目的で、局に回答や改善を求める程度だしな…

でもエロなりグロの規制って、作品によってマチマチな気がするけど
制作現場の実務面では、実際のところどんな感じの判断基準なの?

割り込みになるが、「リコリス・リコイル」OPのALIVEの歌詞は
見事に最終回までの内容とマッチしてたなw

187 :1 :2023/01/11(水) 12:29:48.96 ID:XmtLKO5i0.net

>>181
純粋に描いてる絵を増やしてるんだよ
人間の描いた絵は補間エフェクトとかだと綺麗には動かないんだ
Live2Dみたいな技術もあるけど、それはそれでレイヤー分けとかにものすごい手間かかるのでアニメでは使えないからね。

>>182
クリエイティブセクション、つまりそこに上がってるようなセクションの人間は全員クリエイターと呼べる
マネジメントセクション、つまりプロデューサーとか制作進行とかがクリエイターじゃないってことになる

アニメーターはクリエイターの中のジャンルの一つ
原画、動画、作監等々 絵を描くのが仕事の人がアニメーターだね

ただ仕上げ、撮影、編集工程の人は会社員としての性質も併せ持ってるので、普段クリエイターと呼んで貰えることは少ない
クリエイターと言うと基本的には脚本~演出~原画・動画・作監 あたりを指してることが多い気がする まあそのへんは文脈判断

455 :1 ◆hEpdoZ.tHU :2023/02/08(水) 04:46:02.29 ID:+2ZymviF0.net

>>450-451
ちょうど数日前からバズった、「ギャグマンガ日和のこの話、「説明が異常に下手な人」の解像度が高すぎ」でも語られてるけど
話の本筋が行方不明になった結果の長文は読んでても頭に入ってこないから避けるべきってのはあるよね

実際世の中には基礎的な国語力・理解力・読解力に欠けた人もたくさんいるから
そういう人達は3行以上の文章読めなくてもしゃーないし
そもそも、その学力レベルではちゃんとアニメを視聴することも難しいので、あんま気にしててもキリが無い部分だと思うよ。

前スレから繰り返しになるけど、
アニメ(含む映像作品)を視聴・読解するのって本来すげー難しい行為だと思う
学生時代国語の偏差値40以下だった人とか正直相手にしてもしょうがないと思うし
アホ相手にすることばかり考えると文化強度が下がって行きかねないのよ
(テレビのバラエティ番組とかが幼稚で低俗な番組ばっかりで業界が衰退してるのは正直アホを意識しすぎたせいだと思う)
なので、ある程度の所で切り捨てないといけない部分もある。

匿名だから言えるけど正直これが本音

>>452
シャーペン使いも居るっちゃいる。
ただ、大多数の人からすると鉛筆のほうがメリットが大きい

アニメーターの使い方からいうと、シャーペンの芯ですら線が太すぎると感じることがあるのよね
鉛筆の場合は回転させたり、斜めに削ったりすることで線の太さや強弱を調整できる
1日中握りしめてる都合上、シャーペンだと芯のつまりとかの故障やトラブルが無視できない頻度で発生するけど、鉛筆はトラブルフリーだからね。
あと鉛筆のほうが基本的には軽くて疲れないし。
鉛筆のデメリットはいちいち削らなきゃいけないことなんだが、
鉛筆削り器に鉛筆突っ込む操作とシャーペンをノックする操作の手間ってそんな変わんないしね。

クルトガは正直俺は現場で見たこと無いよw
芯って均等に削れてるわけじゃなくて、線を引くストローク1回ごとに斜めになってるわけで
次のストロークで芯をどれだけ回転させることで引きたい線の太さにするかは
アニメーターなら手が覚えてるので
変に自動で回転されると困る場合のほうが多いと思う。

クルトガの回転機構ってあくまで字を書くため、短いストロークを何度も繰り返す前提の機能なので
長めの線を引くことも多いお絵かきにはそもそも論向いてない。使いやすそうとは思わないなー。

419 :1 :2023/02/04(土) 01:03:40.17 ID:aR23owKK0.net

>>415
>委員会への新規参入って、近年はゲーム会社が増えてる気がするけど
近年ソシャゲで伸びたところがあちこち参入してるよね

ただ、外様が受け入れられたってわけじゃなくて
ほぼ例外なく、すでにアニメ業界で製作/制作プロデューサーやってる人をヘッドハンティングしてきて
その人の人脈やノウハウでアニメに関わってる感じだね。

99 :名も無き被検体774号+:2022/12/31(土) 17:04:40.92 ID:mEhSgEBN0.net

ついでにこのスレになってから見始めた新参ですが、ただ好きでアニメ見てる視聴者の一人として監督のフラットな意見や業界内の仕組みとか色々知れてよかった
来年も無理しない程度に監督が飽きるまで色々書いてもらえると嬉しいです

616 :名も無き被検体774号+:2023/02/25(土) 03:38:55.96 ID:+qEc3G0k0.net

動画の仕事って動きとして成立するように、原画と原画の間を描いていく作業だと認識しているのですが、中割りの枚数は誰が決めているのでしょうか? このスレを読んでいると演出家がコマ数指定しているのかなと思ったりしたのですが

409 :名も無き被検体774号+:2023/02/03(金) 18:43:39.04 ID:5Ua3zKR30.net

>>408
視聴者層に関しては原作からの予測で
放映後にネット情報とかで、事前予想に反して
意外な層に反響あったとか、とかはわからないものなの?

168 :名も無き被検体774号+:2023/01/09(月) 22:15:59.68 ID:Z708K4oG0.net

最近読んで面白かった本
自分の価値観が変わった本を教えてほしい

ていうか監督レベルとかアニメを作る要の人って
何を吸収したらこんな表現できるんだってのがある
ただ単に膨大なコンテンツに触れているだけ?

前スレからようやく辿り着いて
アニメは教養があればあるほど面白いっていうのが目から鱗だった、自分もジブリのもののけ姫をテレビでやる度に見ていて、子供の頃と大人になってから見るので全然違うなーってぼやーって思ってたところだから、それの答えを知った感じだった。

213 :名も無き被検体774号+:2023/01/14(土) 12:10:01.00 ID:Jyj+IRlF0.net

監督だって別に喋りのプロでもないただの一般人だしなw
実写映画の監督だってメディアばんばん出てトークできる人は滅多にいないし差し障りのない話で終わらせようとする人が殆どだろうからなぁ
まだこうやって文章のほうが一回フィルター通る分話しやすいし見やすいだろうしね

異世界日常系もので個人的に惜しいというかどうしてそうなったって思ったのはRPG不動産だな
きらら作品らしくソツなく進めてたのに最後謎シリアス入って困惑した覚えがあるw
まぁ原作がそういう展開らしいからアニメ制作側が悪いわけじゃないけど最初から伏線ずっと張ってたとはいえ勿体無い作品だと思った

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