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魔王「あ、あの、新しく魔王として配属になった魔王(♀)です…」 魔王軍「…」

1 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:26:42.98 ID:c4HPWV0J0.net
魔王「しゅ、趣味は読書とか、絵を描くことでその…、
魔王としての仕事はよくわかりませんけど…、あ、よ、よろしくお願いします」

……

幹部A「(は、おいおい、いくら先代の魔王がぽっくり逝ったからって…、魔界の田舎で暮らしてきた何も知らない孫娘を魔王にするってどうなんだよ…、どう考えても実力的に魔王は俺だろ…ムカつくわ)」

幹部B「(はっ、あんなガキが魔王?いつまで血統での世襲制を続けるのかしら?ムカつくからいじめてやろw、きゃはは)」

幹部C「(ふぉっふぉ、魔王様の孫、なかなか可愛いじゃあないですか…ふひっ)」ムラムラ

幹部D「……」

54 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 01:00:11.42 ID:IHVaoT3L0.net

ギガスラッシュで残りの感動すっ飛んでいったよ

54 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 01:00:11.42 ID:IHVaoT3L0.net

ギガスラッシュで残りの感動すっ飛んでいったよ

57 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 01:03:23.21 ID:snaPPCyE0.net

>>55
え?!AIなのすご!
普通に見入っちゃったよ

21 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:39:25.88 ID:c4HPWV0J0.net

父親「うん、わかった。もういいわめっちゃムカつく、よっし、それじゃさっそくこのガキ、みんなでいたぶろうぜっ」

戦士「いよっ、待ってましたっ」

魔法使い「ふひひ、まずはわしからじゃろっ」

武道家「バカいえ、まずは俺からだろーがっ!」

父親「おいおい、そんなはしゃぐなよ、いくら、積年の恨みを果たせるからといって…ん?」

魔王「あ、あああ…おあああ…」

父親「え?なんだ、こいつ…なんか…急に…魔力があがって…え?」

武道家「え、え?なんか、これ、まずくね…さっきまで単なるガキだったくせに…え」

魔法使い「こ、この魔力…、このプレッシャー、お、覚えが…!ひ、ひいいいい!」

戦士「や、やべ、この力、あのジジイと同等か、それ以上…、逃げっ…ひっ!」

魔王「ああああああがあああ!!!」

55 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 01:02:05.76 ID:qMWgBbbar.net

サンキューAI

16 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:36:14.55 ID:c4HPWV0J0.net

じゃら…

魔王「え…なにこれ、ここ、どこ?なんで私、拘束されて…そ、それにあなたたちは…え?」

父親「ここは村の地下室さ。それに彼らは僕の冒険仲間さ。あとは…この村でのうのうと暮らしてきた
君も見た顔だと思うけど」

ぞろぞろ…

村人A「……」

村人B「……」

村人C「……」

……

魔王「え…村の皆さん総出で…、なんですか、これ…一体どういう…」

父親「ずっと君を観察してたんだ」

魔王「え?」

34 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:50:01.10 ID:c4HPWV0J0.net

魔王「(もういいや。ちゃんと、役割果たしたよね、わたし…ええと魔王として、
最後、何言えばいいんだっけ?たしか…おじいちゃんに習ったセリフは…)」

魔王「勇者よ…、よくこの魔王を倒したな…、しかし、私にはみえている。…この先の未来、
このわたしを継ぐものが必ず、人間界を再び、恐怖のどん底に…」

少女「……、ばっかみたい」

魔王「……」

少女「そんなテンプレのセリフ、どうでもいいから」

魔王「……え」

4 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:29:19.87 ID:c4HPWV0J0.net

魔王の玉座

魔王「はあ…一人でいられる部屋が一番落ち着く…」

幹部C「ふぉふぉ、だいぶお疲れのようですな、魔王様」

魔王「え?あ、あなたは確か幹部の…」

幹部C「しかし皆さん、ひどいですなあ、まだ赴任したばかりの魔王様にあのような仕打ち…」

魔王「え、いや、そんなことは…ひぃっ」

幹部C「しかし、大丈夫ですよ、わたしは、あなたの味方ですから」なでなで

魔王「あ、あの、ちょ…、手、さ、触られると、あの…」

幹部C「おっと失礼…ふぉっふぉ…、けど何か困ったことがあったらいつでも頼ってください
私はあなたの味方ですから、ふひ」

魔王「」

27 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:44:01.64 ID:c4HPWV0J0.net

魔王「ったく…、まともな幹部はいないのかしらね」

幹部D「おかえりなさいませ、魔王様」

魔王「あなたは…、そういえばあなたは、いままで私に一度も突っかかってきたこと
なかったわね。ほかの幹部とちがって」

幹部D「そんな恐れ多い…。私は、長生きで…代々魔王様に仕えている身ですから。
あなた様が先代をきちんと受け継いで魔王としての役割を果たされる器であることは最初から
わかっていましたから」

魔王「そっか」

魔王「やっぱそういう運命だったのね、わたし」

幹部D「ええ、もちろんですとも。ああ、それと。こちらの水晶に写る映像をご覧ください」

幹部D「魔王様が見事、勇者一行を倒してくれましたが、人間もたやすくはいきません。
人間界にも新たな勇者が誕生しましたよ。彼女が、あなたの新しい好敵手となるでしょう」

魔王「え…」

31 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:46:50.92 ID:c4HPWV0J0.net

魔王「……あーあ」

幹部D「魔王様?」

魔王「…、今日はもう疲れた。悪いけど、ひとりにしてもらえる?」

幹部D「は、わかりました」

………

魔王「……」

魔王「まあ、そりゃ、そうよね。きっとぜんぶ…、はじめからそうなる決まり事だったのね…ひっ」

魔王「…ぐす…ぐす…、う、う…、ひっ…、ひっ…ぐす…ぐす」

…………

29 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:45:30.74 ID:snaPPCyE0.net

小生こんな悲しい運命やだ救いはないんか

48 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:56:37.53 ID:H3jTpDxH0.net

ええやん

50 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:56:52.65 ID:rko35L8F0.net

魔王救われなかったやんけ

35 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:50:02.71 ID:p35iD6jha.net

しえん

51 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:56:56.54 ID:H3jTpDxH0.net

ギガスラッシュはともかくとして

8 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:32:22.18 ID:c4HPWV0J0.net

……

魔王「人間の同世代の子と会うのは初めてだわ」

少女「そっか、頭にツノが生えてるからもしやと思ったけど、魔族なのね、
けどそれにしても立派なツノだけど…もしかして上級の魔族なの?」

魔王「うん…、あの、実はね、わたし、魔王なんだ。最近おじいちゃんの跡をついで…、
けど、誤解しないで。私別に人間を支配したりとか興味なくて…、
戦いとか仕事も全然だめで、魔王を継ぐのも嫌になって逃げてきちゃったくらいだし」

少女「そっか…、それじゃ、わたしと一緒だね」

魔王「え?」

少女「わたしも実は、お父さんが勇者やっててさ」

少女「お父さん、私に勇者を継いでほしいみたいなの。けど、わたし、そういうの
興味なくて」

魔王「へえ…」

33 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:48:49.77 ID:nJ9SPYmCa.net

ええやん

42 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:52:18.94 ID:c4HPWV0J0.net

魔王「それで後半の話は…あ、ごめん…、手がうごかなくなってきた…、目もうつろに…
ごめん、代わりにもって、ページめくってもらえる?小説、…最後まで、読んでから、逝くから」

少女「うん…これでいい?みえる?」

魔王「うん…、うん」

魔王「……」

少女「……どう、次ページめくる?」

魔王「まだ……、」

少女「めくる?」

魔王「…いや、まだだって…、あ、けど、あのね」

少女「うん…?」

魔王「ほんとごめん。けど、ありがと…ね」

少女「……、うん、わたしも…、ごめんね。ありがとう」

………

52 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:57:26.23 ID:snaPPCyE0.net

少女は魔王の分も背負って生きてくんやなって

17 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:36:52.17 ID:snaPPCyE0.net

おい嘘だろ

15 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:35:45.96 ID:c4HPWV0J0.net

………
「きろ…、起きろっ!」

武道家「起きろっ」ばしっ

魔王「痛っ……、え?」

武道家「ったく。なにのんきに寝てるんだか」

戦士「おwなにこの子、けっこー可愛いやん」

魔法使い「ふひひ、こりゃあいじめがいあるわな、ひひ」

魔王「え?」

28 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:44:07.63 ID:rko35L8F0.net

友達殺したんか?

43 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:53:19.08 ID:rko35L8F0.net

ハッピーエンドは?

3 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:28:41.70 ID:c4HPWV0J0.net

廊下

魔王「ひっ」ドンっ

幹部B「は、どこほっつき歩いてんのよ、ホントどんくさい子ね」

魔王「す、すいませっ、きゃあっ!つ、冷たっ…!」

幹部B「あら、ごめんなさい、飲み物こぼしちゃった…、けど魔王さまともあろうお方がこんなものも
さけられないだなんて、ね?おどろきだわ」

魔王「うう…ご、ごめんなさい…」

幹部B「きゃはは、こっちこそごめんなさいね、魔王様wきゃはは」

45 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:53:52.22 ID:c4HPWV0J0.net

少女「けどまあ、もともとの私の性分はこっちだっただけですよ。夢見がちで妄想が好きな引きこもりでしたし。
勇者やったのは、たまたまそれが運命だっただけです。ほんと運悪くたまたま」

少女「褒められることでもないです、たんたんと役割を果たしただけですよ、わたしも、あの子も…」

編集者「あの子…?先生、誰の事…、」

少女「…っ、」

編集者「あれ、どうしたんですか、先生?え?もしかして、泣いて…」

少女「も、もういいでしょ、気が散りますからっ!いいから外で待っててください」

編集者「ああ、はいはい」

24 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:42:31.75 ID:snaPPCyE0.net

めっちゃおもろいぞ

26 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:43:20.25 ID:c4HPWV0J0.net

魔王「玉座の前からどいて。座れないでしょう」

幹部B「は、はああ!?一年もいなくなって今さら何よっ!てかこれまで何して
たのよ…!」

魔王「勇者一行を頃してきたの」

幹部A「え…?」

魔王「原型なくなるくらいの肉片にしてきたわ。住んでた村の人間も全員」

魔王「だから、あとは人間界に残ってる人間を頃すだけだから。全力で滅ぼすの。
はやく魔王軍全軍にそう伝えて」

幹部A「ああ!?あのさあ!いきなり何言ってんの!そんなこと急に
できるわけないでしょ!今夏季休暇なんだからさあ!えらそうに
ガキみたいなこといってないで…ぎゃあああああ!!!」

幹部A「いた、いだだだ…、顔…俺の顔があああ!」ミシミシ

魔王「顔、つぶされたくなかったらとっとと仕事しなさい」

魔王「魔王が、命令、してんのよ。はやく行け」

幹部A・B「ひ、ひいいい、はいいいっ!」

2 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:27:23.69 ID:c4HPWV0J0.net

魔王「(どうしよう…、わたし、魔王なんか、おじいちゃんの跡なんか継ぎたく
なかったのに…、どうしてこんなことに…)」

魔王「(けどもうおじいちゃんの遺言でやるしかないし…、仕事も初めは幹部の人たちに
教えてもらいながらやれば、なんとかなる、よね…)」

数週間後………

幹部A「ええと。ここの魔物の配置、変更になったから今日中に指示の変更しといてくれます?」

魔王「え…、け、けど今日はもうこんな遅い時間だしその…」

幹部A「やろうよ。仮にも魔王なんだからさ」

魔王「は、はい…、けど、もっと早く言ってくれれば」

幹部A「え…?なにそれ、おれの指示が悪いってこと?はは、やっべー、おれ、
名ばかりで何もできない新人の魔王にだめだしされちゃったよ」

魔王「あ、い、いえ!そんなつもりじゃ、私ただ、」

幹部A「あのさあ!わかんねえことあったら自分から聞こうよっ!!ねえ!ガキじゃねえんだからさ!!」

魔王「ひっ…、す、すみませんでした…」

40 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:51:43.80 ID:c4HPWV0J0.net

少女「小説っ!あ、あなたが絶対見せてって、約束だからっ!そう言ってたからっ!
わ、わたし、旅しながら、ずっと書いててっ!あなたに見せるためにっ!
け、けど、もうっ、そんな関係じゃなくなってっ!なんか頃しあってさあ!
わけわかんないっ!」

魔王「…完成したんだ、小説」

少女「したよっ、ばかっばかっ!けどもうどうしょうもないじゃん!あなたもう
氏ぬし、もうっ…私もなんで持ってきたかわかんないけど…、けど、約束だったし!
あ、あなたとの約束だったから…」

魔王「みせてよ」

少女「え?」

魔王「みせてよ、小説」

5 :風吹けば名無し:2023/05/02(火) 00:29:42.12 ID:c4HPWV0J0.net

数か月後

幹部A「魔王がいなくなっただと!?」

部下「え、ええ、魔王城を探してもどこにもいなくてっ」

幹部A「かーっ!なっさけねえガキだぜっ!やっぱ、魔王の器じゃなかったってことかなっ!」

幹部A「(なんてな、はは。あれだけシゴいたのに思ったより粘ったなあのガキ!けど
あの糞ガキさえいなくなれば、さすがに次の魔王は俺だろw)」

幹部B「(ふふ、ようやくあのしょんべん臭いガキがいなくなったか。けど、
ストレス解消の相手がいなくなってちょっと残念wふふ)」

幹部C「(ふぉっふぉ…、セクハラしがいのある魔王様がいなくなってちょっと
残念だわい、ふひひ)」

……

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