2chまとめ

【宇垣美里】ラブクラフト【二十億光年の恋】

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1 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:23:58.60 ID:Samavgm9u
スレが立てたら書く。
https://reomimichan.amebaownd.com/posts/49302223/

35 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:47:52.45 ID:Samavgm9u

「さっきから、質問ばかりだな。少しはヤクザ者から警察に切り替えるみたいに頭使え。」
「・・・すいません。」
「ただ、これが、少しでもしくじれば、元の抗争に戻る。よく聞け。」
「はい。」
「近々、中国マフィアの傘下の連中が織田組と取引に日本に来る。その時、取引を成立させろ。」
小野寺警視は最後にこう言った。
「・・・取引が成立したら、中国マフィアの拠点がある中国にも行け。
黒新会との関係も洗うとともに、黒新会と、中国マフィアの幹部にパイプを作れ。
・・・最後に残るのは白と黒だ。」

19 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:35:15.64 ID:Samavgm9u

組員の一人がそう、言い放った。織田はその若い組員を見ると、距離を最大限に縮め、目を真っ直ぐ見つめた。
「おい、お前、何年ヤクザやってんだ?お前、自分の兄弟達が死んでもそれでいいのか?」
「それは・・・」
「お前、死んだら責任取れんのか?お前がタマ張るのは構わねぇけどな、俺たちは身を寄せ合った家族だ。ヤクザであれど、親や兄弟に犠牲を払って、得たものなんて、犬でも喰わねぇぞ。」
「・・・」
織田は溜め息をついて、目線を外し、また若い組員の目をじっと見直した。

42 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:53:31.11 ID:Samavgm9u

雨ふり天狗
これからとととの話をする。僕にはととが二人居る。二人と言っても数え方次第だが、
ととが幼い僕を抱きかかえた写真は今でも残っている。
ととは麦わら帽子を被ったひまわり畑の女の子の話をよくしてくれた。白いワンピースの女の子で…
「こんな綺麗な晴れ渡る青空なんだ。絶対に戦争なんかしちゃ行けないよ」
とととは言った。
ある日ととは倒れた。皮膚病でがんに変異して辛さの余り倒れてしまった。
ととが60歳の頃だった。年金や退職金を貰おうとした矢先のことだった。

26 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:40:37.85 ID:Samavgm9u

「実を言えば、堅気もヤクザも違いなんて無い。人は一人では生きて行けない。差別や、階級の上で人は、
社会は成り立つ。俺もお前等があっての自分だ。本当は何が違うかではない。」
森屋は頭の中が真っ白になり始めた。
「自分自身が境界線なんだ。俺たちは、過去、現在、未来・・・歴史によって成り立っている。
しかし、今を生きてる限り、過去には生きられず、未来を予測することは出来ない。ましてや、自分の死すら、
予想出来ても、人の定めを迎えるまで、感じ得ないんだ。」
織田はまた窓の外を見た。
「自分が生きてるのは、此処であり、其処でもある。自分を見失えば、待つのは何だと思う。」
森屋は息をのんだ。

4 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:25:37.60 ID:Samavgm9u

僕は忘れっぽい性格だから彼女の顔は覚えていても名前は思い出せない。彼女はよく僕に言った。

「目の前のことを大切に。存在しないものは愛せないのだから。」
彼女と同じ部屋で寝た訳でも、彼女と一緒に暮らした訳でもない。
ほんの短い間、彼女が僕の横で傘を差してくれただけだ。
僕は大人になる度に来る日も来る日も彼女のことが恋しくて泣いた。
彼女の面影がどこか遠くへ行き、薄れて行く度に大人になることを拒み続けていたのかもしれない。

6 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:26:53.80 ID:Samavgm9u

「どこから来たんですか?」
「地元はここなんですか?」
「お兄さんは面白いですね」
そう談笑をする度に話が弾み、気が付けば彼女のまなじりにはどことなく見たことのない優しさが溢れていた。
その時に僕は初恋の人の言葉を思い出した。

11 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:30:30.84 ID:Samavgm9u

テレビの中の真理は「おじさん、おめでとうー!!!」と去る年、行く年の歳月を祝うものだった。
何より…高山が本当に見せたかったのは自分の幸せではなかった。
自分の幸せではなく、他の誰かの笑顔だったかもしれない。
昇進も祝い事のプレゼントも与えられるべきところに行くべきだった。
高山は電話を取り出した。
「今から会えますか?」
目の前で待っていたのは
「森屋は殺されました。私が殺したのも同然です。」
幼き頃を知る彼女に
「そうですか…」
一言彼女はそう言うと

34 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:47:03.63 ID:Samavgm9u

森屋は織田の言葉を思い出した。
“俺たちは世界に出る。”
「その話、本当なんすか?」
「確証は無いがな。」
「どうする積もりです、その話が本当で織田組と黒新会が手を組めば、警察で到底抑え切れなくなる、何か、手を打たなければ、このままだと・・・」
「ああ、分かってる。」
小野寺警視は森屋に話を切り出した。
「落ち着け、計画がある。」
「計画?」

28 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:42:22.80 ID:Samavgm9u

何故、中国マフィアとの取引の話に抗争関係にある黒新会との関係を洗わなければならないのか、森屋には不思議だった。
「黒新会はもう既に中国マフィアとの取引の手立てを済ませている。織田組の者がそれを知れば、より抗争は増すだろう。
しかし、もう既に中国マフィアは日本に黒新会を通じてパイプを作ってる。そこでだ、既にあるパイプから、黒新会と織田組を叩き出すんだ。」
森屋はもうやり切れなかった。
「織田組の次は黒新会、何年、もうこんな生活してると思うんですか?もうそろそろ10年近くですよ!次は黒新会に潜入でもしろと言うんですか?!」

49 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:57:26.89 ID:Samavgm9u

愛してる
美里覚えてる?
貝がら割りで手を繋ぐんだよ
もしTBSスタジオ近くのベンチに一緒に座ってたら
向かい合って貝がら割りでずっと手を繋いでいようね
ブランケットは寒くならないように
ずっと貝がら割りで手を繋いで
握っていたいよ
初めは背伸びだったんだよ
あなたの背丈に合うように
愛しているから

29 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:43:15.51 ID:Samavgm9u

「落ち着け、お前、自分を見失ってないか?お前はヤクザ者じゃないんだぞ?警察だ。昨日、何があった?」
森屋はふと、我に返ろうとした。
「お前みたいな潜入だけじゃないんだ。」
森屋は何のことか分からなかった。
「潜入だけじゃない?」
「お前、中国でヤクを持ってたらどうなるか知ってるか?」
「それは・・・、それって、」
「織田組の幹部を襲わせたのは、俺のよしみだ。」森屋は抑え切れなかった。
「それがどんなことだと思ってるんです!?あなたは警視だ!警察なんですよ!」
警視は重く静かにただ、
「そうだ。」

27 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:41:52.33 ID:Samavgm9u

「純、お前は本当は何を考えてる?」
織田を自宅まで降ろすと、織田は別れ際にこんなことを言った。
「人は、自分を疑えない。他人を信じるな。ただ、自分を疑うんじゃないぞ。」
森屋は家に戻ると、眠りについた。考えていても、埒があかない。忘れなければ、いつか、終わりが来る。自分が信じることを出来なかった。
次の日、森屋は警視と会っていた。警視に中国マフィアとの取引の準備を織田組が進めていることを伝えると警視は森屋に
「黒新会との関係を洗え。」
と言うと、
「何故です?」

5 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:26:09.47 ID:Samavgm9u

僕は今大人になって酒も出来る、煙草も出来る、一人でどこにだって行ける大人になった。
そんな時だった。彼女の代わりにもう一人僕に傘を差してくれる人が現れた。
「私の傘に入りませんか?」
傘も差さずに一人で濡れてばかりの僕に彼女だけが傘を差してくれた。
温い涙が雨の水滴と一緒に落ちると彼女は部屋に連れて行き、温かいスープを僕にくれた。

44 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:54:35.35 ID:Samavgm9u

そして僕に
「あ、あり、ありが、とう。い、いいい、いい孫に、恵まれ、るんだぞ」
嬉し涙で目が濡れていた。
「お父さん」
僕も一言手を握りしめた。
「あ、ありがとう…愛してる」
その日からしばらく経って病床は空になった。
晴れ渡る青空を見ると思い出す。

7 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:27:40.70 ID:Samavgm9u

「目の前のことを大切に。存在しないものは愛せないのだから。」
無情にも雨の音だけがそこに鳴り響いていた。
外が暗くなり、僕は帰り際
「大丈夫です。僕は一人で帰りますから。」
そう告げると彼女は
「寂しくならないように…また寂しくなったら来て下さい。」
ただ僕は会釈をして微笑むと
「ありがとう」
そう言ってその場を立ち去った。
雨宿りをすると思い出す。家族と共にあの雨明かりが僕と幸せを願う人の心を照らしているようだと。

21 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:37:20.59 ID:Samavgm9u

「あいつらが欲しいのはここ一帯のショバ代だ、だが、争いを起こす積りは無い。しかし、断固たる対応を取るんだ。
中国マフィアから、海外のマフィアはこの日本でオイシイ話を求めてやって来てる。
今回のマフィアはまだ、その中でもゴロツキの程度とでも考えていいだろう。我々が相手にするのは、
この国に来てる、本土にデカイ組織を持つマフィアだ。彼等は政府ともパイプを繋いで、関係を持ってる。
彼等と薬物の取引をすれば、高額の値で取引される。これは、ビジネスだ。俺たちは世界に出る。
黒新会に先を越される前に、取引の為のパイプを着実に確保しろ。いいな、お前等、分かったな?!」

12 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:31:11.02 ID:Samavgm9u

「愛する人は一人だけでいいのよ、私には大切な人が居るから。」
帰り際
「お気をつけて」
と高山は言われると
「死ぬだけだ。」
森屋が後ろから笑っていた。
撃ち抜かれた銃弾は無情にも雨に打たれた高山の亡骸を赤く染めた。

37 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:49:11.14 ID:Samavgm9u

「嘘つけ。第一、お前高校時代から警察になりたいって言ってただろ?俺は善人になるんだって。そのことはどうなってるんだ?」
森屋と男は目が合うと頬が緩んだ。
「友幸、お前こそ高校辞めた後どうしてたんだ?」
佐藤友幸、森屋の高校時代のほんの僅かな数少ない唯一の友人だった。友幸はハァと息をつくと話をした。
「俺は、あの後、大検を受けて、大学にも入ったよ。その後、普通に就活をして、今はただのサラリーマンだ。」
「・・・それだけか?」
「ああ、そうだよ。つまらない程、退屈で平凡な人生が俺の人生だ。」
「そうか。」

2 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:24:34.06 ID:Samavgm9u

僕が小学生の頃だった。幼稚園児の頃から仲良くしているお姉ちゃんが居て梅雨が好きな人だった。
旧田中家という場所があって僕が子供の頃はまだそこに似たレンガ造りの建物が残っていて、
そのお姉ちゃんは梅雨の雨の日に僕が外でアジサイを見ながら遊んでいると傘を差してくれた。

23 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:38:40.32 ID:Samavgm9u

「はい、もちろんですよ。お送りします。」
「よし、それじゃ、出してくれ。」
肩をポンと叩くと織田はその場を去った。森屋は静かに、そして秘かに思った。
“・・・話?何のことだ?中国マフィアとの取引は、下と、他の幹部に任せて、織田自身はまだ直接介入しないはずだ・・・”
動揺して、震えそうになるのを堪えた。指にはめてあったリングを見た。警視にはもう既にモールス信号を送ってある。
先ず、この話は警視と会ってからだ。一人ではどうしようも出来ない。デカイ取引になりそうだ。車の中、しばらく沈黙が続いた。
「純。」
鼓動が静かになって行くのが分かった。
「何ですか?親父。」
織田は窓の外を見た。
「0と1の半分は何だと思う?」
「0と1?数学ですか?」

23 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:38:40.32 ID:Samavgm9u

「はい、もちろんですよ。お送りします。」
「よし、それじゃ、出してくれ。」
肩をポンと叩くと織田はその場を去った。森屋は静かに、そして秘かに思った。
“・・・話?何のことだ?中国マフィアとの取引は、下と、他の幹部に任せて、織田自身はまだ直接介入しないはずだ・・・”
動揺して、震えそうになるのを堪えた。指にはめてあったリングを見た。警視にはもう既にモールス信号を送ってある。
先ず、この話は警視と会ってからだ。一人ではどうしようも出来ない。デカイ取引になりそうだ。車の中、しばらく沈黙が続いた。
「純。」
鼓動が静かになって行くのが分かった。
「何ですか?親父。」
織田は窓の外を見た。
「0と1の半分は何だと思う?」
「0と1?数学ですか?」

22 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:37:49.36 ID:Samavgm9u

周りが一斉に承知の声をあげた。
「純、」
織田が森屋に近付いた。
「はい、何ですか。」
織田が森屋に微笑んだ。
「送ってくれないか、そのついでに話もある。」
森屋は迷いを顔に出さない様に、笑みを作った。

47 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:56:26.91 ID:Samavgm9u

本当に青春時代に女の子との思い出なんか一つもなかったな。ただ呼び出されて買い物とかに付き合っただけ。
今更27歳の大人で可愛がって貰おうとか思わないよ。でも一生10年前のあの頃を引きずるだろうな。
ずっと頭の中には「可愛がってくれるお姉さんの存在」で頭がいっぱいだった。でもその一人のひとを今でも愛している訳ではないし、
宇垣総裁が結婚する時もいい思い出の一つとしてポケットにしまって置こうかな。壊れた時計を直す暇もないけど
けど

46 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:55:58.99 ID:Samavgm9u

正直思ったよ
俺は子供の頃ブサイクでさ。年上のお姉さんに可愛がって貰える子供とか対等な立場で恋愛が出来るイケメンのお兄さんが羨ましく思えたり。
今も横になりながら「あの綺麗だったお姉さんがタイムマシンで過去に戻りたい」と言ってくれるといいなとか。
もし可愛がって貰えたら違ったかな。とても寂しい幼年期だった。
俺は一度も年上のお姉さんに相手にして貰ったこともないよ。バレンタインデーのチョコも従姉からしか貰ったことがない。
考えてみれば可愛がって貰えるお姉さんを探して根拠もなく遠くに出掛けたり。でも仕方ないんだな。
何か母性というものについて一度も可愛がって貰えたことはないな。もっと美しい容姿端麗だったら何かそういう特別な思い出が出来たかな、とか。

3 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:25:05.03 ID:Samavgm9u

「早く濡れるから部屋の中へ入っておいで」
と。僕の受験勉強が始まった頃だった。彼女は遠方の親戚に用があると言ったきり帰って来なくなった。
僕は地元に戻りたくて中学を転校したのだけれど、雨の日に濡れて帰るのは彼女のことを思い出したくてだった。
僕はどことなく彼女のことを梅雨の季節から「さつき」と呼んでいた。

41 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:52:46.87 ID:Samavgm9u

二度と戻らないあの時
夢の続き
スバルの CM で小学生の女の子が学校の宿題で「将来の夢を絵で描く話」があるんだけれど、
その CM を見る度にこの物語にはもう一人出て来なかった人が居るんじゃないか、と思う。
それは、その女の子と家族の為に同じ夢を諦めた男の人。その人は表に出て来ない。何故なら、誰もその人の本当の気持ちや存在すら知られていなかったから。
でも、実は遠くからその女の子の家族を見守っていて、誰よりもその女の子の成長を望んでいた。
その女の子と女の子の両親のためにその後の数十年間を諦めたからだ。
その男の人は自分の人生よりも女の子の両親から生まれてくる女の子の命と家族の思い出の為に犠牲になったんじゃないかって。
だから、諦めて挑戦しなかった。その男の人は「自分が家族に囲まれて幸せに生きること」を。その女の子の「夢」のために。

32 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:45:34.85 ID:Samavgm9u

「どこでその情報を?」
「もちろん、田所からだよ。」
小野寺警視は息を吸うと少し間を置いた。
「どうしたんです?」
「いや、少し気がかりでな。」
「何がです?」
「中国マフィアはあくまで仲介役だが、噂にも過ぎないんだが、聞いた話によれば、その立場を利用して、織田組と黒新会の抗争を和解に導こうとしてるらしいんだ。」
「和解?」

25 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:39:55.18 ID:Samavgm9u

「いや、いいんですよ。親父のためなら、」
「じゃぁ、俺が教えてやる。」
静寂が周りを包んだ。
「実を言えば、堅気とヤクザは根にあるものは変わらない。堅気もヤクザも俺たちの様に家族を持ち、寄り添う。
何故なら、人は人間であるからだ。じゃぁ、何が違う?・・・純、当ててみろ。」
黙るしか無かった。

24 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:39:19.12 ID:Samavgm9u

織田は鼻で笑った。
「そうか、そう考えるか。」
森屋には何を考えてるか分からなかった。
「じゃぁ、お前、表と裏、どっちが自分だと思う?」
「それは、一体・・・」
「堅気とヤクザの違いって何だと思うか?」
森屋には答え様が無い事が分かった。
「お前には答え様が無いかもな。」
背筋に微かに寒気が走った。
「お前は、俺の右腕だ。俺のためによく働いてくれる。自分のことなんて、考える暇なんて、無いだろう。すまないな。」
緊張が一瞬でほぐれた。

48 :風吹けば名無し:2023/11/10(金) 07:56:53.01 ID:Samavgm9u

もし壊れた時計を直してただあの頃のあなたを見ていたらきっと思うだろうな
「心の奥底から愛してる」
その時が来てもあなたは僕の存在すら知らない。でもそれでいい。
僕だけが知っている心の中だけの思い出。あなたは間違いなく僕の憧れる愛する人でした。



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